AIリストで営業電話応答率が約4,2倍に、AI CROSS株式会社が実証実験

人工知能関連事業者のAI CROSS株式会社は2024年8月16日、株式会社ヴェリタス・インベストメントにて同社が提供するAI予測分析サービス「Deep Predictor」を利用した架電業務効率化実験において、電話応答率が約4.2倍に向上したと発表しました。

AI CROSS社によると、実験は「Deep Predictor」がヴェリタス・インベストメントが保有する顧客情報を学習し、電話に応答する確率の高い顧客を予測するというものです。具体的には、過去の顧客架電履歴データから、顧客が電話に応答した時間帯や頻度、属性情報(例えば年齢や居住地)、応答の有無などのパターンをAIが学習。これをもとに各顧客の次回の電話応答の可能性をリスト化(AIリスト)し、従来の方法で作られたリスト(従来リスト)とABテストで比較することで、成果を検証するというものです。

AI CROSS社は、ヴェリタス・インベストメント社の営業チームが実際にリストを使い架電したところ、AIリストは従来リストと比較して、約4.2倍の効果が確認されたとしています。同社によると、従来リストの電話応答率は7.1%であるのに対して、AIリストでは29.8%の応答が選られたとのこと。同社は実験を成功と評しました。

なお、同社は今後、AIによるDX加速と架電業務の最適化を図るとしています。

参照AICROSS、ヴェリタス・インベストメントにおけるAI予測分析サービス「Deep Predictor」による架電業務効率化を目的とした実証実験を実施/AI CROSS株式会社