精度約99%!株式会社コメ兵がブランド鑑定をAIで実施

名古屋市中区に拠点を置くリユース事業会社「株式会社コメ兵(こめひょう)」は2020年8月25日に公開された報道メディアにて、ブランド商品の真贋鑑定を人工知能「AI真贋」を利用して解析する様子を公表しました。

ブランド商品の鑑定は、リユース業界にとって死活問題となる技術です。特に人気ブランド商品となると非常に精巧な贋作も多いため、企業側にとっては経験豊富な鑑定士の存在が重要で、人材確保が課題でした。

ところが、今回同社が公開した「AI真贋」は、わずか数秒の鑑定スピードと最大99%に及ぶ正確さを秘めた、高性能人工知能技術です。人間をはるかに上回る鑑定スピードとプロ顔負けの正確さを併せ持つため、課題解決の可能性を秘めた有力な技術として、期待視されているとのことです。

現在は「ルイヴィトン」のみ。今後さらにバージョンアップ

人工知能による「人間が持つ技術の代替」は、当然期待されている部分です。

しかしながら、コメ兵によると、発表時点で「AI真贋」が対応しているブランドは「ルイヴィトン」のみ。他のブランドについては対応しておらず、ルイヴィトンの鑑定においてもAI鑑定の後に人間の鑑定士がチェックする、ダブルチェック体制で運用しているとのことです。AI真贋が、すぐに人間の仕事を奪ってしまう可能性は低いものと言えるでしょう。

もっとも、人工知能の開発競争は猛烈な勢いで進んでおり、鑑定業界においても、同じく鑑定AIの開発を進める米国スタートアップのEntrupy社が日本進出を果たしています。また、コメ兵社も今後、他のブランドへの対応など「AI真贋」のバージョンアップを検討しているとのことです。

参照本物か偽物か…高級ブランド品を人工知能=AIが鑑定 名古屋・中区/Yahoo!ニュース