日本防衛省は2020年1月6日、幹部クラスの自衛官の人事に対して、人工知能による採用技術「HRテック」を導入すると発表しました。
「HRテック」とは、人材とテクノロジーを掛け合わせた新造語です。古くから慣習的に用いられていた感覚的な評価ではなく、人材を客観的に分析し、求められる役割を適切に評価する技術として、世界中から注目を集めている採用方式でもあります。
防衛省は2020年度の予算にて、AIの導入費用として約2億7,000万円を計上しています。今後2年間でシステムを開発し、約4万人の人材を評価する計画です。
既に韓国軍などで先行計画が
AIは欧米諸国が専攻分野として知られていますが、アジア地域でも導入が進んでいます。たとえば、韓国・国防省は2019年7月より、韓国陸軍にて順次AI面接を導入する計画を示しています。驚くべきことに、面接では志願者の表情や音声、心拍数など目に見えないデータまで分析し、人材を評価するとのこと。
さらに同じ意味を示す言葉にしても、単語の使い方などを解析し、当事者自身も意識していない人間性を浮き彫りにする技術も。人間の面接官よりもはるかに効率的、スマートな採用活動が期待されています。
参照防衛省で「AI人事」導入へ 幹部自衛官4万人超が対象/Yahoo!ニュース