画像:SBドライブ株式会社HPより
10月14日、北海道の上士幌町(かみしほろちょう)は、同町の町道を使って自動運転バスの走行試験を行いました。自動運転バスの走行試験自体は今や珍しくもありませんが、今回の走行実験では運転席のない車両を使用していたとのこと。
加速度的な勢いで近付く自動運転技術の実用化に対して、上士幌町は地元住民の理解を深めようと努力を進めています。
テスト車両にはソフトバンク子会社の「ナビヤアルマ」を採用
今回走行試験で用いられた自動運転バスは、ソフトバンクの子会社SBドライブが所有する「NAVYA ARMA(ナビヤアルマ)」と呼ばれる車両です。
ナビヤアルマには、合計8つの2D/3Dセンサーに対応したLiDARを搭載しており、これらの情報を集約して周辺環境を分析。レベル4自動運転技術により走行を行うことができるとのこと。
また、同車は前後対称でどちらにも進める形状をしているため、走行時に無駄な旋回運動を行う必要はありません。同社の先端技術が盛り込まれた車両です。
試験は町道600メートルで実施。
なお、今回の試験は上士幌町内の町道600mを走行する形式で行われました。実際の試験は時速10キロとかなりの低速環境で行われましたが、試験結果は良好。無事スムーズに走行することができたとのことです。
試験は一般車両の進入を禁止した限定的環境で行われています。これは、レベル4自動運転は未だ完全な安全の確認が行われておらず、一般車両と肩を並べて走行することは難しいと判断したものと思われます。
<参照>
Japan Innovation Challenge 2017実行委員会が実施する自動運転バス実証実験に「NAVYA ARMA」を提供/SBドライブ株式会社
「無人」バス、町道を走行=自動運転の実証実験―北海道上士幌町/時事通信
レベル4=完全自動運転バスに乗ってきました!/みんカラ