画像:レスポンスWEBサイトより
技術大国ドイツの自動車部品メーカー「HELLA(ヘラ)」が、9月行われるフランクフルトモーターショー2017で、自動運転技術の革新的なソリューションを発表すると公表しました。
同社はアメリカ合衆国カリフォルニア州の1大メーカー「NVIDIA(エヌビディア)」と自動車センサー分野で戦略提携を締結している企業という事もあり、自動運転分野において高い期待が寄せられています。
テーマは「エクスペリエンス・トゥモロー」
同社によると今回のモーターショーで発表するテーマは、「エクスペリエンス・トゥモロー」。その詳細内容は未だ明らかにされていませんが、発表内容の1つに「77GHzの新型レーダーセンサー」が挙げられているだけでも、注目に値します。
同センサーは自動車の周囲360度の物体を「正確に認識できる」非常に高度な技術コンテンツ。高レベル次元の自動運転の製造には欠かせないと考えられている部分です。完成すれば完全な自動運転の実現に大きくアプローチできるでしょう。
また、同社のブースでは歩行者を認識するために必要なカメラソフトウェアの体験機能コーナーも設置。その他数多くの自動運転に関する技術を公表すると行う予定とのこと。どれ1つとっても、興味深いものばかりです。
本当の主役は「NVIDIA(エヌビディア)」か!?
今回のテーマにおいて、「NVIDIA(エヌビディア)」を外して語ることはできません。ハイスペックパソコンの装備品である「グラフィックボード」などの製造を手掛ける技術的な有力企業。日本市場においても多大なシェアを誇っています。
その上、エヌビディアのCEOであるファン氏は今年5月に、「自動運転技術を2年で完成させる」と豪語。現在は自動運転の半導体分野において、インテルと対等に戦える技術力を保持している数少ない企業の1つです。
こうした背景もあって、業務提携している「HELLA(ヘラ)」の注目度は非常に高い水準に留まっています。今回のモーターショーの本当の主役は、実はエヌビディアなのかもしれません。
<参照>
インテルVSエヌビディア、自動運転を取り巻く半導体メーカーのプラットフォーム競争/ビジネス+IT
【フランクフルトモーターショー2017】HELLA、新レーダーセンサー発表へ…高度な自動運転車用/レスポンス
エヌビディアCEO「自動運転、2年で可能」/日経ビジネスオンライン