画像:Kudan HPより
技術開発会社である「Kudan」が、自動運転や産業用ロボットの技術革新に必要不可欠な、空間認識技術「KudanSLAM」を開発したと発表しました。今回発表された「KudanSLAM」は、完全独自技術とのこと。
同社はウェアラブル端末やIoT、ロボティクス等の次世代端末に対するコア技術の開発が得意なブランドだけあり、世界各国から注目が集まっています。
「KudanSLAM」とはどんなもの?
「KudanSLAM」を簡単に解説しますと、「カメラ映像を用いてロボットやドローンのAIに空間情報を認識させる」というもの。ロボットの持つAIが人間と同じように機能するためには、この空間認識技術の完成が欠かせないと考えられてきました。
ロボットには人間の目となる部分がありませんから、その頭脳となるAIに空間を認識させることは思った以上に大変です。
これまで多くの企業がセンサーやカメラを駆使して疑似的に視力を作ってはいましたが、いずれもいくつかの難点を抱えており、十分な性能とは言えませんでした。
汎用性に優れた「KudanSLAM」安価なカメラでも動作可能!
ところが、今回発表された「KudanSLAM」は、従来の技術と大きく異なる部分を有しており、期待が寄せられています。
その際たる特徴は高い汎用性。従来の空間認識技術よりもずっと安価なカメラで動作を行い、他のセンターとの連動や連携も自由自在とのこと。専用のプラットフォームやアーキテクチャに依存しない汎用性を武器に、想像以上の効率的な処理能力で動作します。
もちろん、認識能力もとても優れており、カメラ映像を通じて自身の位置推定や周囲の環境を地図化して認識することが可能。性能面においても十分な期待が持てそうです。
同社によると、今後はあらゆるデバイスでこのSLAM技術を導入し、普及に向かってアクションを起こす予定と述べています。
<参照>Kudan、空間・物体認識ソフトウェア技術「SLAM」を実用化/アスキー

