画像:三菱電機HPより
三菱電機は5月24日、人工知能(AI)の技術ブランド「Maisart(マイサート)」を立ち上げたと発表した。AIの音声認識や学習能力の高度化、産業ロボットや車載機器への搭載などを進め、今後、独自のAI技術を自社の製品に順次搭載して、独自ブランドの存在感を発揮し成長が見込めるAI市場の開拓を狙う。
同社が開発したAI技術は、マイク1本で同時録音した複数の人間の音声を分離し、再生することが可能。2人で90%以上、3人では80%以上の原音再現率を実現。性別や言語でも音声を分離することができる音声認識力をアピールしている。この技術は将来的には、カーナビゲーション、家電、エレベーターなどの音声認識技術に応用させる方針。
また、人間がサポートをしなくても、センサーで得た情報で、今までの約50分の1の短時間で自ら学習し、さまざまな機器を制御できるAI技術も実現。
同社は今年度に、AI、自動運転、IoTなど研究開発費全体で過去最高となる2120億円を投じ開発を進める意欲を示している。
<参考>
三菱電機、AIブランド「Maisart」 複数音声の分離・再生技術を披露/SankeiBiz
三菱電機 AI 技術ブランド「Maisart」展開開始のお知らせ/三菱電機