画像:来場者数200%UP!サンパウロ州立美術館、人工知能によるガイドサービスをローンチより
ブラジルのサンパウロ州立美術館といえば、「機会がないから」「敷居が高いから」といった理由で、ブラジル人のおよそ7割もの人が美術館を一度も訪れたことが無いといいます。
そこで、もっと美術館に親しんでもらいたいと、ブラジルのIBMが人工知能『Watson』を活用し、サンパウロ州立美術館におけるガイドサービスを開発しました。
館内の展示作品の、歴史・新聞記事・作者の自伝・社会で起こった関連性などの情報を『Watson』に6カ月かけて学習させ、様々な質問に答えられるようにするという取り組み。
多くの観光地などでみられる単一的な音声案内とは異なり、疑問や質問にその場で答えるというこれまでにはないインタラクティブな仕掛けが特徴です。
利用者は館内入口で貸し出されるスマホとヘッドフォンを使い、作品についてWatsonに自由に問いかけることができます。
素朴な疑問でも気軽に聞くことができると、とても好評のようです。
堅苦しい、敷居が高いといったイメージの美術館を、AIを使ったサービスを提供することでもっと身近に感じてもらおうというこの取組みによって、2カ月間で以前に比べ来場者数は倍増したとのことです。
<参考>
来場者数200%UP!サンパウロ州立美術館、人工知能によるガイドサービスをローンチ