熊本市が自動運転実証実験、見送りを決定

熊本市は2026年4月28日までに、今年度に予定していた自動運転バスの実証運行を見送ると発表しました。熊本市は2024年度以降、運転士不足への対応を見据えて2度の実証運行を実施してきましたが、方針を大幅に転換した形です。

熊本市は見送りの理由について、コストと時間を挙げています。熊本市での実験はこれまで、人が走行ルールを設定する「ルールベース」方式で行われてきましたが、路線バス事業者が実用的に活用できる水準に到達するまでに時間とコストに課題があるとしています。さらに、AIが学習して判断する「AIベース」の技術が急速に進展しており、従来方式を継続する妥当性について判断が難しくなったと説明しています。

さらに、事業を支えてきた国の補助制度の見直しも影響したとみられます。実証運行には今年度予算として約1億1600万円が計上されていましたが、費用対効果や今後の支援の枠組みが不透明となる中で、継続実施は困難と判断されました。

市は実証運行は中止する一方、自動運転技術に関する調査や研究は継続する方針です。技術の進展や制度動向を見極めながら、将来的な導入の可能性を検討するとしています。

参照自動運転バス導入、当面見送り 熊本市 コスト高、技術革新必要|Yahoo!ニュース