義務化迫る通園バス見守り装置、HKSも実証実験

画像:PRTIMES/株式会社エッチ・ケー・エスより引用

大手自動車部品メーカーの株式会社エッチ・ケー・エス(HKS)は2022年11月21日、IoT技術を応用した通園バスにおける置き去り防止装置「MAMORU」と「ROKUGA」(いずれも仮名)を開発し、静岡県内の幼稚園にて実証実験を開始すると明らかにしました。

同社によると、MAMORUは送迎終了時に目視確認と人感センサーによるダブルチェックを促す装置で、ドライバーがキーを抜くと確認を促す音声が流れ、人感センサーによる車内検出も行われるとのこと。車内で児童が検出された場合、ハザードやクラクション、電子メールで知らせます。

ROKUGAは同社製品の360度対応ドライブレコーダーを送迎バス用にカスタマイズした製品です。乗車ドアが開閉すると録画を開始し、園児の乗降者や座席での様子、ドライバーの運転などをクラウドサーバーに送信するため、ユーザーはリアルタイムおよび録画動画を閲覧し、確認できます。

2023年4月より、幼保など児童施設の通園バスで安全装置搭載が義務化されます。これに伴い政府は導入を支援するため、補助金の支給決定を進めています。

MAMORUとROKUGAは併用により、ドライバーだけでなく運行管理者も安全性を確認できるとのこと。同社は3カ月の実証実験で得られた意見やフィードバックをもとに差ならる改良を進めるものと見られます。

参照HKS、「送迎バス安全見守り装置」を開発、実証実験を開始