先進技術による置き去り防止装置に村田製作所も参入、実証実験へ

画像:株式会社村田製作所より引用

京都の電子部品メーカー株式会社村田製作所は2022年11月8日より、通信技術を利用した「通園バスにおける幼児置き去り事故防止プロジェクト」の実証実験を福岡市内の幼稚園にて開始すると明らかにしました。

説明によると、同社が開発するシステムはWi-Fi技術を応用した車室内モニタリングシステムで、車内に幼児の挙動や呼吸を検出する電子機器を搭載し、これを車両通信用のWi-Fi電波により使用者に通知するというものです。

福岡市では実際に幼稚園が使用する通園バスに搭載し検知精度や通知方法を検証したのち、協業メーカーと協力して一連のシステムを確認するとのこと。同社はシステムの利点として、Wi-Fiを2津設置するだけで実現可能な点などを挙げています。

実験の背景には、近年続発している児童施設での置き去り死亡事故が影響しています。同社は同様の事故が世界中で起きており、早期解決に向けた施策が求められていると説明。社会課題解決に向けプロジェクトを実施すると明かしました。

参照通園バスにおける幼児置き去り事故防止プロジェクトを福岡市で実施 ~Wi-Fiを利用したシステムの検知から通知までを幼稚園で実証実験~