韓国軍はこのほど、軍幹部の採用基準のひとつとして、人工知能を使用した面接を取り入れたと報じました。
情報によると、面接はウェブカメラとマイクをセットし実施するオンライン方式。カメラを使用し顔画像を登録したのち、合計5分野にわたるテストゲームを実施し、成績を評価。更にその後の質問事項を通じて、志願者の適性を判断するとしています。
非言語分野を分析できる
韓国軍はAI面接の導入に対して、時間的・場所的制約からの解放など、複数のメリットを挙げています。
しかし最も注目したいのは、なんといってもAIにしかできない非言語分野の分析能力。志願者の表情の動きや会話時の単語の選択、心拍数の変化など、人間では察知が難しい部分にも正確に反応し、分析結果を出せるものと期待されています。
AI参謀やAI経営者の登場も?
韓国軍はAI活用を積極的に進めている組織の1つです。同国は2025年までに、軍事行動を支援するAIシステムも開発すると発表。詳細は明らかにされていませんが、指揮官の判断を客観的に評価し、決断を支援するといったもの。
人工知能は人間と違い、利権や利害関係に捉われない合理的で客観的な評価を下します。軍や金融・人事など、不正の生まれやすい環境では想像以上の効果を発揮するとの見方も出ています。
参照韓国軍、幹部選抜に「AI面接」システムを導入/Yahoo!ニュース