踏切故障への対応を迅速化、BIPROGYがJR北海道160カ所でIoT遠隔監視を実証

画像:BIPROGY株式会社より引用

BIPROGY株式会社は2026年6月29日、北海道旅客鉄道株式会社と共同で、IoTを活用した「踏切遠隔監視システム」の実証実験を2026年度から開始すると発表しました。

実験対象となるシステムは、踏切設備の動作ログを記録する東邦電機工業の装置「VAM」が持つデータを、IoT機器を通じてクラウド環境へ送信する仕組みです。携帯通信を利用することで有線回線を不要とし、遠隔地にある踏切設備の状態をリアルタイムで把握・分析し、制御することを可能にします。これにより、異常発生時には設備状況を早期に確認でき、現場への作業指示の適正化や復旧作業の円滑化が期待されます。

実験対象となるのはJR北海道の富良野線および石北線にある踏切160カ所で、2027年度に予定されている現行の有線回線による踏切監視システムからの切り替えを見据えた取り組みです。専用UIにより、指令センターで異常情報を一目で把握できる監視画面も実装され、事故抑止への寄与が期待されています。

両社は今後、実証実験を通じて運用面や設備面の確認を進め、新システム導入に向けた検証を行う計画です。山間部など施工が難しいエリアでも低コストで設置できる点を生かし、鉄道の安全・安定輸送のさらなる向上につなげる考えです。

参照IoT を活用した踏切遠隔監視システムの実証実験を、富良野線および石北線の 160 カ所で開始|BIPROGY株式会社