2016年9月16日、茨城大発のベンチャー企業であるサイバーダイン社は装着型のロボットスーツ「HAL(ハル)」の国内レンタル事業を開始することを発表しました。
HAL(ハル)とは
患者の太ももなど下半身に装着することで、脚を動かす際に脳から出される微弱な神経信号を読み取り、HALのモーターが関節の動きをサポートする仕組みとなっています。
歩行運動を繰り返すことで機能改善などのリハビリ効果も期待できるそうです。
2015年11月、厚生労働省から「医療機器」として承認された装着型ロボットスーツHALは、2016年4月には世界で初めて公的医療保険の適用対象となりました。
具体的な医療現場への導入は
適用対象は、全身の筋肉が徐々に動かなくなる筋萎縮性側索硬化症(ALS)や、筋ジストロフィーなど希少性神経・筋難病疾患の治療です。
これらの推定患者数は3千人以上とされており、患者にとって行動範囲が広がるなどの期待も大きいようです。
患者の自己負担額については、「通常であれば月額数百円程度になる見通し」とのこと。(サイバーダイン担当者)
また、レンタル料金に関しては1回あたり2万円台になるとの見通しです。
健康寿命が延びる?
同社では、今回発表された下肢タイプの他、脊髄損傷やその他病気・怪我に対応可能な製品も積極的に開発展開を行っていくとのこと。
現在の医療では回復不可能、もしくは長期的なリハビリを余儀なくされていた患者にとって、大きな希望となるのではないでしょうか。
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