設備系の異音をAIが検知し保守をサポート│成田国際空港株式会社

画像:PR TIMES(成田国際空港株式会社)より引用

成田国際空港株式会社は2024年11月26日、成田空港内の空調・温水・上水等各種設備を対象にしたAIを活用した異音検知ソリューションの実証実験を発表しました。

商業施設やインフラ設備において、空調・温水・上水等のメンテナンスはサービス面に関わる重要な業務のひとつです。成田空港内においても多様な設備の稼働を維持するため、保守員が巡回点検を行いながら予防保全を実施していますが、近年、少子高齢化による保守員の不足が懸念されるようになりました。

そこで成田空港は今回、AIによる異音検知ソリューションを導入することで、人による保守業務を補完し、保全業務の省力化や設備異常の早期発見を目指しています。実験においては各種設備の異常音を学習した人工知能「空港版AIモデル」が設備の稼働音を点検し、異常検出時には中央管制室や現場保守員に通知を行うことで、AIによる保守業務の実用性を検証するとしています。なお、成田空港は将来的に、他の空港内設備への技術展開も視野に入れています。

実証実験は音声認識技術を開発・提供するHmcomm株式会社の協力のもと、成田空港が推進する「オープンイノベーション」の一環として行われます。最新技術を積極的に導入し、保全業務の効率化やサービス向上を図ることで、利用者に快適な空間を提供するとしています。

参照空港設備のAI活用による異音検知の実証実験を開始