AIルート算出によるデマンド交通、石垣市が実証実験

沖縄県石垣島の自治体である石垣市は2024年11月6日、移動が困難な地域への対応として、AI(人工知能)を活用した「デマンド交通」システムの実証実験を開始しました。

デマンド交通とは、スマホアプリなどを通して利用者が指定した乗降場に移動する、乗り合いバスによる巡回サービスです。乗降場や時間が常に変動するため効率よく走行するには柔軟な思考が求められてきましたが、実験では人工知能がルート算出を代行。これにより、ドライバーの技量や経験に関わらず、常に高い効率のルートで走行することが期待されます。

今回の実証実験は、8人乗りのワゴンタイプの車両が2時間おきに出発し、AIが予約状況に応じて最短ルートを算出する形式で進められます。実験は2025年2月5日までの3か月間、年末年始を除く週3日無料で運行される見通し、市は実験により得られた知見や反響を基にサービスを改善し、地域交通インフラの充実を図ると発表しています。

石垣市では特に北部地域で交通に不便を抱える層が多く、実験の成功により外出機会の増加や生活の質の向上が期待されています。

引用元タイトル:移動困難地域で石垣市が実証実験 AI使い予約場所を最短移動