段ボールドローン「AIRKAMUY 150」、AirKamuy社が国際航空宇宙展で公開

2024年10月16日に開催された「2024国際航空宇宙展(JAPAN INTERNATIONAL AEROSPACE EXHIBITION 2024)」にて、防衛テックスタートアップ企業の株式会社AirKamuyが公開したダンボールドローンが注目を集め、報じられています。

JAPAN INTERNATIONAL AEROSPACE EXHIBITION 2024は、国内外の主要企業、政府機関、大使館関係者、業界関係者が集結する、日本最大級の航空・宇宙の総合展示会です。
AirKamuy社が展示会で公開したのは、なんとダンボールで作られた偵察用ドローン「AIRKAMUY 150」のプロトタイプ。2時間の航続時間と70km/hの巡航速度を基本として、コストの低さや僅か5分組立スピード感や大量生産に向いた3Dプリンター対応設計、低レーダー反射断面積(RCS)を達成など、素材の良さを活かした設計が目立ちました。

AirKamuy社は「AIRKAMUY 150」の開発経緯について、防衛装備品の高コスト体質を挙げています。特に近年の装備開発には膨大な時間と費用を要する傾向にありますが、「AIRKAMUY 150」はこうした課題を解決する存在として、開発を決定したとのこと。展示されたのはプロトタイプになりますが、低コストで大量生産に向いた同機には実用性が期待されます。同社は今後、2026年の初期生産を目指すとしています。

参照AirKamuy、段ボールドローン「AIRKAMUY 150」を初公開。防衛と民間の両方に対応する低コスト固定翼ドローン[2024国際航空宇宙展]