草原、荒野、斜面を難なく走破する二足歩行ロボット「STAR1」

画像:ROBOT ERAより引用

見渡す限りの荒野を人型ロボットが駆け抜ける。中国のテクノロジー企業が公開したロボット動画が、話題を呼んでいます。

動画を公開したのは、中国のロボットテクノロジー企業ROBOT ERA社です。中国の清華大学に所属する研究者らによって誕生したスタートアップ企業で、2023年の設立以後、次々とロボットテクノロジーをリリースしています。今回公開された「STAR1」と名づけられた二足歩行ロボットも、同社開発のロボットです。

動画では、「STAR1」がゴビ砂漠を走る様子を確認できます。腰を落としてひざ下を前に突き出し走る、独特のスタイルが特徴的で、舗装された道路はもちろん、砂地や草原、斜面などを難なく走行。両足を地面から完全に離して走ることから、バランス感覚や認識能力に優れた様子が確認できます。

ROBOT ERA社によると「STAR1」は、精密遊星減速機や400Nmのトルクを持つ関節モーターにより動作し、これを各ソフトウェアや最大275TOPSの処理能力を持つAIコンピューティングシステムにより制御することで動作を可能にしています。人間のようなスタイルで走行するため、各種認識状態を常に処理し続けることで、重心制御を可能にしているとのこと。

ロボットによる「移動」は他のテクノロジー企業も進めていますが、地面から完全に離れた形での「走行」は非常に高度な技術が求められます。同社は実験において、「STAR1」が時速8マイル(約13キロ)での走行を達成した発表。今後も様々なタスクに対応できるよう開発を続けるとしています。

参照Born to run! Sneaker-wearing STAR1 navigates Gobi Desert with ease

参照ROBOT ERA