風の力で省エネ航行を支援するソフトセイル、オリックスらが実証実験

オリックス株式会社は2024年10月17日、住友重機械マリンエンジニアリング株式会社(SHI-ME)とともに、船上に設置した「ソフトセイル」による省エネ航行を実証実験を開始しました。

オリックス社の「ソフトセイル」は、船上への設置を前提として、特殊なプラスチックにより翼状に作られた「帆」です。強風に耐えうる強度を持ちながら、風向き合わせて角度を調整することが可能であるため、様々な条件の風を受けて動力を支援することが可能とのこと。実験では、オリックス社がこれを船の甲板に設置し、運航中の燃費データの測定・収集。省エネ航行を目指すとしています。

現代の貨物船は、石油やガスなどを利用し航行する動力船ですが、しばしば「化石燃料」との指摘も受けます。環境問題やサスナビリティなどの観点から、船においても電力への置き換えや省エネ化を求める向きはあり、テクノロジーを活かした様々な方法が検討されています。

参照風力を活用した省エネ運航の実証実験を開始~翼の形状をした「ソフトセイル」を搭載し、海上輸送の環境負荷を軽減~/オリックス株式会社