無人トラクター4台同時運転実験で作業効率の向上期待、帯広畜産大学ら

帯広畜産大学や帯広市の農協、農業関連事業者らは2024年10月16日、帯広市内の畑にて、自動運転トラクターを4台同時に操る実証実験を実施しました。

帯広畜産大らが実施した実験は、無線通信技術を用いて自動運転トラクター4台を同時に操るという内容です。収穫作業や耕耘など、トラクターを用いた作業には様々なものがありますが、実験では4台による同じ作業の協力だけでなく、異なる作業を担うことで効率的に立ちまわる様子も確認されました。

実験を裏から支えたのは、次世代の無線通信規格「Wi-Fi HaLow(ヘイロー)」と呼ばれる通信網です。ヘイローは従来の約10倍の距離を通信可能な技術であり、広大な畑でも途切れることなく通信を継続、。複数台のトラクターの同時操作を実現しました。

帯広畜産大らはトラクターの自動運転について、将来的に生産現場に導入する見通しを立てています。無人トラクターによる同時作業は特に人手不足に陥りやすい収穫期に活躍すると見られており、作業効率の大幅な向上にも期待が寄せられています。情報によると、2026年度の実用化を目指しているとのことです。

参照自動運転の複数トラクター 同時に異なる作業 帯広で実証実験