SUBARU、ローカル5G通信による協調型自動運転実証実験

画像:株式会社SUBARUより引用

自動車メーカーの株式会社SUBARUはこのほど、北海道中川郡に位置する美深試験場の周回コース全域にローカル5G設備を導入した、協調型自動運転の実証実験を発表しました。

SUBARUが実施した実験は、広範囲かつ大容量通信に強みを持つ「Sub6帯」対応ローカル5G設備による自動運転実験です。美深試験場の周回コースに全7基の無線基地局を設置し、複数の自動運転車両が連携しながら安全に合流したり、遠隔から車両を制御することで、協調型自動運転の実証を目指すというもの。協調型自動運転は、車両同士が通信を通じて互いの位置や速度情報をリアルタイムで共有し、スムーズかつ安全に走行を行う技術です。この実験により、より効率的な交通管理と事故の削減が期待されています。

協調型自動運転には高性能な通信システムが欠かせませんが、同社は実験にあたって日鉄ソリューションズのサポートのもと、フィンランドの通信開発ベンダーであるノキア社が提供する「NOKIA Digital Automation Cloud(NDAC)」システムを採用し、自動運転車両間の高精度な通信を実現しています。

なお、同社によると、テストコースへのローカル 5G 設備導入は国内自動車メーカーとして初の事例とのこと。SUBARUは車両の自動走行制御を行いながら、様々な交通シナリオに対応する実験を進める方針です。

参照SUBARU ローカル 5G 設備をテストコースに導入し、協調型自動運転の実証実験を開始