画像:西濃運輸株式会社より引用
「カンガルー便」の西濃運輸株式会社は2024年8月29日、名古屋大学発スタートアップ企業の株式会社オプティマインドとともに、配送時間約20%削減を目指した人工知能による配送ルート作成実験の開始を発表しました。
両社による実験は、属人化傾向にある配送ルートを人工知能を活用し解消しようという動きです。西濃運輸はこれまで、位置情報アプリ「カンナビ」を導入するものの、配達コースはドライバーの経験に依る部分が大きく、課題となっていました。そこで両社は、ルート最適化アルゴリズムと車両の実走行データをAIで解析することで高精度な配車計画を作成する「Loogia(ルージア)」をAPIを用いて「カンナビ」と連携。自動化された作成ルートにより配送効率の向上を目指す計画を打ち出しました。
両社による実験は、新人ドライバーでもベテランドライバーと同等以上の配送ルートを利用できる、組織として大幅な効率化を期待できる試みです。実験は2024年9月1日~2025年2月28日の約半年間にわたり行われる予定で、約20%の配達時間削減やCO2削減など目標が掲げられています。