日工株式会社は2024年8月28日、技術が重要とされるアスファルト合材製造加工において、AIを活用した工業用ガスバーナ運転支援システム「PromeTeacher for Burner」が熟練工と同精度の施工に成功したと発表しました。
日工社が導入する「PromeTeacher for Burner」は、アスファルトプラントにおけるバーナの運転支援を目的としたシステムです。ベテランオペレーターが行うバーナの立ち上げ制御の操作を学習したAIを登載し、ノウハウを可視化することで、初心者でもベテランと同等の操作が可能となるよう支援します。
アスファルト合材を加熱・乾燥工程は、骨材の状態に応じて適切な操作が求められ、オペレーターが持つ豊富な経験と高度な技術に頼らざるを得ない工程でした。ところが、日工社が実際のプラントにて「PromeTeacher for Burner」を導入したところ、従来の手動操作に比べ、立ち上げ時間を約30~50%短縮することに成功。さらにオペレーターの技量に依らず、熟練工に相当する骨材温度の安定が確認されました。
日工社は実験結果を基に、2025年12月を目標に「PromeTeacher for Burner」の製品化を進める方針です。さらに自社プラントにも導入し、運転の高度化や、リモート操作化なども視野に入れているとのこと。技術開発により持続可能な運用・保全サービスの提供に努めるとしています。
参照世界初!バーナ運転の熟練技能をAIが可視化 日工 「AIを活用したバーナ運転支援システムの実証実験」に成功/PR TIMES(日工株式会社)