小田急電鉄、AIによる列車発車前の安全確認実証実験を発表

小田急電鉄株式会社は2024年8月19日、新百合ヶ丘駅にて、人工知能と画像解析技術を組み合わせた、AIによる列車発車前の安全確認実証実験を開始すると発表しました。

小田急電鉄によると、実験はAIソリューションを提供する株式会社サイバーコアと実施します。内容は新百合ヶ丘駅の5番ホームに設置された監視カメラの映像を、人工知能と画像解析技術により解析し、AIによる列車発車時の安全確認を行うというもの。点字ブロックからのはみ出しやドアに挟まれた乗客の有無など、安全確認における確認項目は多くありますが、今回、人工知能による確認の精度を検証するとしています。

駅ホームでの安全確認は従来、主に駅員や運転士の目視で行われてきました。しかし、駅の混雑状況や時間帯によっては、目視確認だけではカバーしきれない場合があり、これが事故やトラブルの原因となる可能性も懸念されていました。

小田急電鉄が行う検証期間は2024年8月21日~2025年2月頃の予定です。小田急電鉄は試験結果に基づいて、今後の導入も検討しているとのことです。

参照画像解析AIによる列車出発時の安全確認システム構築の検証の実施について/小田急電鉄株式会社