モビールマッピングシステム登載車両活用、千葉市がマンホール調査や交換実証実験

NTT東日本グループの株式会社エヌ・ティ・ティ エムイー(NTTME)は2024年8月8日、千葉市のスマートシティ推進課や下水道整備課と共同で、モビールマッピングシステム(MMS)を登載した車両や人工知能、画像認識技術を活用したマンホールの保守管理実証実験を発表しました。

NTTMEによると、千葉市には合計約12万基ものマンホール蓋がありますが、その維持管理は限られた予算と人手のなかで行われるため、業務的負担の大きさが課題となっていました。そこでNTTMEらは千葉市が掲げるスマートシティの実現の一環として、空間情報を座標データとセットで記録できるMMS登載車両でマンホール蓋の状態を撮影。これをAIと画像認識技術で解析することで、マンホール蓋の年代を割り出し、メンテナンスや交換等の維持管理に役立てる計画を立てています。

情報によると、千葉市では年間約1,000基程度のマンホール交換しか行われていません。しかし、今回の実験による効率化が実現すると、同程度の予算や時間で3,000基程度の調査が可能になる見込みとのこと。市民サービス向上に寄与する可能性もあり、実現に期待が寄せられます。

参照千葉市「令和6年度スマートシティ実証補助事業」への参加について/株式会社エヌ・ティ・ティ エムイー