BMW、ヒューマノイドFigure 02実験で人間以上の精度や継続性確認

画像:BMWより引用

独自動車メーカーのBMW GROUPは2024年8月6日、同社の米国スパルタンバーグ工場において、カリフォルニア州のロボティクス企業Figureが開発したヒューマノイド(人型ロボット)「Figure 02」による、自動車生産工程テストの実施を発表しました。

同社によると、Figure 02は数週間にわたり、シャーシの一部を組み立てる工程で金属板部品を固定具に挿入する作業を担当しました。この工程は人間と同等の高い正確性が求められる難度の高い作業ですが、Figure 02は両手を使い複雑なグリップ動作で安全に遂行したばかりか、人間を超えるミリメートル単位の精度を維持する継続性を発揮。人間では厳しい作業や危険な作業でも精度を保ったまま遂行できる可能性が判明しました。

実証実験の背景には、BMW社が将来的に目指す、生産ラインへのヒューマノイドを導入が影響しています。同社は「BMW iFACTORY」ビジョンの一環として、効率化、デジタル化、持続可能性を重視した生産技術の革新を進めており、今回の試験運用もその一環として実施されました。

同社は公表時点で工場への正式導入を決めていませんが、ヒューマノイドが既存の生産システムとどのように連携できるかを評価し、将来的な応用可能性を検討するとしています。

参照Successful test of humanoid robots at BMW Group Plant Spartanburg