川崎市、全国初の県境越境や30万人利用駅周辺で自動運転実証実験

川崎市は2024年8月2日、都道府県堺を越境する、全国初の自動運転バス走行実験を2025年1月より実施する旨、発表しました。

川崎市によると、実験は川崎駅を中心として、周辺エリアを走行します。川崎駅は1日30万人が利用する膨大な交通量を有するため、高度な安全管理が求められますが、川崎市は最新鋭の自動運転バスを導入し、実験を敢行予定です。また、予定ルートのなかには、川崎市川崎区~東京都大田区を結ぶ多摩川スカイブリッジやを通過するものもあり、全国初となる、県堺越境型の走行実験となる見通しです。

実験に投入される車両は、自動運転開発企業であるティアフォー社のMinibus v2.0です。Minibus v2.0は16人乗りのEVバスで、高精度3次元地図情報や高度センサー技術、信号情報との連携システムなどを登載。高い安全性を有しながら、自動運転時も最高速度35km/hで走行する能力を有しています。

川崎市によると2025年1月予定の実験は、安全上の理由からドライバーが搭乗するレベル2相当で実施します。実験で得たデータを検証し、2027年にはドライバーが搭乗しないレベル4相当での営業運転を目指すとしています。

参照川崎市が行う自動運転バスの運行ルート・運行時期が決まりました/川崎市