プライバシーと安全性の両立可能!富士通がミリ波分析AIでトイレ監視

画像:富士通株式会社より引用

富士通株式会社は2024年7月29日、バリアフリートイレの安全確保のため、ミリ波レーダーと人工知能を組み合わせたシステムを、イオンモール株式会社が運営するイオンモール太田店に試験導入する旨、発表しました。

バリアフリートイレは、障害を抱えたり、介助を必要な人も利用する、転倒リスクが強く懸念される場所のひとつです。しかし、プライバシーの問題から監視カメラの設置はハードルが高く、安全性との両立が課題となっていました。富士通らは今回、プライバシーと安全性の両立を目指し、ミリ波レーダーとAIを組み合わせた新しい安全システムの実証実験を決定しました。

トイレ内に設置されたミリ波レーダーは、利用者の様子を映像ではなく、点群データとして収集する能力を備えています。同社らはこれをデータ分析を得意とするAIが解析させることで、プライバシーと見守り技術の両立を図るとのこと。さらに、同社らは実験期間中、エリアごとの利用頻度や占有率も収集し、トイレ空間の改善に役立てる考えです。

同社らは実験結果の評価を通して、見守り技術のさらなる改善を計画しています。2025年3月までにプライバシーに配慮した見守り技術のサービス化を目指すとしています。

参照富士通、イオンモール太田にて、ミリ波レーダー分析AIを活用した実証実験を開始