JR西日本、鉄道設備作業に遠隔操作ロボットを導入決定

画像:西日本旅客鉄道株式会社より引用

西日本旅客鉄道株式会社(JR西日本)は2024年6月27日、従来人が担ってきた高所における、塗装や伐採などの鉄道設備作業において人型ロボットを導入すると発表しました。

JR西日本が導入を決めたロボットは、同社や日本信号株式会社、JR西日本の関連会社が出資する株式会社人機一体とともに開発が進めてきたロボットです。最大40kgの重量物を把持するほか、最大12mもの高所作業に対応。アームを取り替えることにより塗装や伐採など多様な作業をこなせる上に鉄道工事用車両に搭乗しての運用にも対応するなど、用途の広さが特長です。

ロボットの操作はVRゴーグルを装着したオペレーターによる遠隔操作で行われます。危険性のある高所作業も安全な環境で行うことができるため、生産性や安全性の向上が期待されます。また、重労働であるにもかかわらず、年齢や性別問わず作業に従事できる点も長所です。同社は2024年7月より、本格導入の見通しを明かしています。

参照鉄道設備メンテナンスに多機能鉄道重機を使用開始