守山市(滋賀県)は2024年6月、市立保育園である守山市立吉身保育園にて、児童の笑顔を数値化する人工知能の実証実験を行いました。
実験の中核を担ったのは、横浜市の一般社団法人「One Smile Foundation」が展開する人工知能「笑顔検知システム」です。吉身保育園においてはOne Smile Foundationとびわこ成蹊スポーツ大学協力のもと行われ、AIによる笑顔検知システムが園児らの笑顔の数を測定。幸福度を可視化することで、保育サービス向上に活用しようという試みから行われました。
実験の内容は、びわこ成蹊スポーツ大学の学生4人が児童らを対象に、体操やボールを使った運動遊びを指導する形で行われました。実験中、胸部に装着したスマートフォンを通して笑顔検知アプリ「スマイラル」が園児たちの笑顔をカウントしたところ、80分間の実験で747人の笑顔を検出。全体5,892人のうち12.6%の笑顔率が検出されました。
びわこ成蹊スポーツ大学の関係者は実験に対して、身体を動かすことの楽しさがスポーツへの親しみに繋がるとコメントしました。また、数値化により可視化された笑顔数は、喜ばれるプログラムの選定に役立つともコメント。技術による幸福度の向上可能性が期待される結果となりました。
参照笑顔をAIで検知 守山市の保育園で実証実験/Yahoo!ニュース