AI音声認識で残業時間大幅削減や年休取得率向上を確認|アドバンスト・メディア

株式会社アドバンスト・メディアは2024年6月5日、兵庫県姫路市の子育て支援室とともに実施した、AI音声認識ソリューションによる児童相談記録作成業務実証実験において、導入前比残業時間が約66%削減および年間有給取得率約2倍の向上に成功したと発表しました。

アドバンスト・メディアによると、実験は姫路市子育て支援室の業務である電話での児童相談において2024年1月~2月にかけ行われました。実験は通話内容をリアルタイムでテキスト化する能力を持つ、同社のAI音声認識ソリューション「AmiVoice Communication Suite」による自動記録を行うというもの。支援室では電話内容の文字起こし業務に費やす時間が過大となっており、これを軽減する効果が期待されました。

アドバンスト・メディア社に実験終了後にまとめた報告によると、子育て支援室では「AmiVoice Communication Suite」導入後、大幅な労働時間削減が確認されました。同社によると、支援室では従来、月平均16時間の時間外労働が行われていましたが、実験により月平均5.5時間まで短縮を確認したとのこと。さらに有給取得率は実証前の月平均0.7日から1.6日へと改善が確認されました。

実験に参加した職員の反応もポジティブなものが多く、同社や支援室は今後、システムの本格的な導入を検討するとしています。

参照兵庫県、電話での児童相談の記録作成時間削減に向けた実証実験の成果を発表/株式会社アドバンスト・メディア