セガサミーホールディングス、生成AIでデザイン制作やアンケート分析実証実験

画像:セガサミーホールディングス株式会社より引用

セガサミーホールディングス株式会社は2024年6月6日、関連会社の株式会社セガ フェイブ Toysカンパニー(以下、Toysカンパニー)にて、新製品のデザイン案制作やアンケート分析業務において、生成AIを取り入れた実証実験を発表しました。

同社によると、Toysカンパニー社では従来、玩具のデザイン案の制作やアンケートの分析に多くの工数を費やすという課題がありました。そこで同社は、OpenAI社の「ChatGPT4-turbo」を利用した、既存の自社製品を学習したAIシステムを導入。これに同社製品である「動く絵本プロジェクター Dream Switch」を題材に実験を行いました。

同社によると、実験結果は概ね、ポジティブな内容となりました。自社画像学習による画像生成AIにおいては、既存製品のデザインを踏襲した改善案を短時間で広範囲に生成に成功。デザイナーのリソースを生成AIが作成したデザインの洗練に当てることで、業務効率の向上を期待できるとのこと。また、アンケート分析機能を有した生成AIにおいても、数万件におよぶアンケートの回答から、担当者の主観やバイアスを排除した、信頼性の高いデータ取得に成功。結果、アンケート分析業務の効率は約80%向上したとしています。

セガサミーグループは今後、企画・開発業務を含むさまざまな業務において生成AIの活用を進める方針を打ち出しています。生産性向上を目指すとともに、業務品質を高め、新たな価値創造に取り組むとしています。

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