次世代路面電車とロボット組み合わせ物流実験│宇都宮大学工学部

宇都宮大学工学部は2024年6月1日、宇都宮市を走るLRT(次世代型路面電車)と自動走行ロボットを組み合わせた、新たな物流配送実験を実施しました。

実験内容は同大が運用する自動走行ロボットが、宇都宮市を走るLRTを利用して、宇都宮駅から隣町の芳賀町まで荷物を配送するというものです。LRTはロボットも安全に乗降することができる次世代型の路面電車で、ロボットは事前に学習した地図情報をもとに目的地まで移動する能力や障害物を認識する能力を持ち、自律的に自走することが可能です。

ロボットは実験開始とともJR宇都宮駅ビルから出発し、近隣停留場からLRTに乗車。約1時間半をかけ目的地の芳賀町のかしの森公園まで移動しました。途中、進路を見失ったり、見学者の集まりを障害物と誤認する場面が見られましたが、目的地には無事到着。概ね成功と見られる結果となりました。

実験を行った宇都宮大学工学部は、更なる実験を重ね、実用レベルへの到達を目指すとしています。物流配送の自動化により、物流業界の人手不足問題解消や地域経済の新しい交流に期待が寄せられています。

参照LRTにロボット乗車、弁当をお届け 宇都宮大が実証実験