次世代薄型ペロブスカイト太陽電池が北海道初の実証実験│日揮など3社

画像:日揮ホールディングス株式会社/PR TIMES

日揮ホールディングス株式会社は2024年4月25日、次世代太陽光パネルと目される薄型ペロブスカイト太陽電池による、北海道初の実証実験開始を発表しました。

実験は日揮株式会社、株式会社エネコートテクノロジーズ、苫小牧埠頭株式会社の3社合同で行われます。3社は実験開始が決定された2023年10月より施工方法や設置場所の検討や実験設備の調整など詳細を協議しており、2024年4月1日より物流倉庫の屋根と壁面に取付け、開始しました。

ペロブスカイト太陽電池は折り曲げられるほど薄型でありながら、現在主流となっているシリコン製太陽電池と同等の発電効率を持つことから「次世代太陽電池」と期待されている製品です。平地や屋根だけでなく壁面にも装着できることから、特に首都圏など敷地面積に限りのあるエリアにおいて需要が予測され、各社が開発を競っています。

3社による実験は、ペロブスカイト太陽電池の運用性や耐久性の検証も含まれています。北海道苫小牧は低温・積雪・塩害など過酷な環境条件のエリア。ペロブスカイト太陽電池は耐久性に難があるとの指摘もあり、3社は同地で1年間かけ実験を継続し、社会実装に向けた検討を加速するとしています。

参照北海道初となるペロブスカイト太陽電池の実証実験を本格的に開始