画像:内閣府より引用
日本政府は2024年6月より、海洋資源開発および海洋調査を視野に入れた、自律型無人探査機(AUV)による水中探査実証実験に乗り出す見通しです。
情報によると、政府が海洋開発やAUV開発を得意とする研究団体に実験費用を提供し、AUVの実用化を後押しするというものです。自律型無人探査機(AUV)とは、主に沿岸~深海域での活動を想定した、自律型の水中型のドローン。通常、深海探索は危険が大きく、人間の操作が欠かせませんが、AUVはプログラムによる自動航行に対応。また、天候に左右されずに24時間連続するほか、広範囲かつ大深度での調査に対応するなど、海洋調査において高い潜在能力を有することで知られています。
AUVは製造コストなど観点から、民間開発が進まない課題がありました。日本政府は実験を通して2030年までにAUVの実用化を計画。洋上風力発電機の点検や海中環境や資源の調査、沖合監視や探索など、多彩な用途での活用するほか、技術の国産化による産業化を進め、国際競争能力の向上を目指すとしています。
参照「水中ドローン」実証実験、政府が6月に開始…資源開発・海中監視・海洋環境調査など想定