画像:Figureより引用
生成AIと人型ロボットの統合プロジェクトが世界各国で急速に進行しています。米国の新興ロボティクス企業「figure」はこのほど、ゲーミング用GPUメーカーのNVIDIA社から総額6億7500万ドル(約1000億円)を調達したと発表しました。
Figure社が目指しているのは人間と同じような柔軟性や判断力を有し、自ら問題点を学習できる「汎用ヒューマノイド」です。中核となるのは「ChatGPT」などで知られる人工知能とロボティクス技術の融合で、単純にプログラムされた動作を繰り返すのではなく、ミスや問題点を自己学習し、修正をも可能にするというもの。
同社はこれまで、5つのプロトタイプを製作し、25の動作軸を持つロボットを設計を繰り返しており、人間の形を模した倉庫作業用AIロボット「フィギュア01」の開発を発表。公開された動画では、「フィギュア01」が無造作に置かれたコンテナを持ち上げたり、荷物をコンベアーまで移動するほか、コーヒーを入れたりリンゴを掴んだりするなど、日常的な作業を担う様子が描かれました。
同社を巡っては現在、大手企業からの出資や契約が相次いでいます。米オープンAIの投資ファンドや半導体大手のエヌビディアなどから総額6億7500万ドル(約1000億円)を調達したほか、自動車メーカーBMWとは製造現場での活用に向けた契約を締結。実用化には相当な期間を要する見通しであるものの、期待感の高さが伺える状況です。
参照Figure
参照Robotics startup Figure raises $675 mln from Microsoft, Nvidia, OpenAI
参照The race to build AI-powered humanoids is heating up
参照Figure Status Update – OpenAI Speech-to-Speech Reasoning

