対話に課題もサービス化の希望多く、坂出市がチャットGPT買い物ツール導入決定

香川県坂出市は2024年4月、市やGMOメイクショップ株式会社、KBN株式会社、坂出商工会議所などで実施する生成AI「チャットGPT」による高齢者買い物支援実験について、実験結果を踏まえて正式導入を決定しました。

坂出市で行われた実験は、OpenAI社の生成AI「ChatGPT」を利用した高齢者向けの買い物支援実証実験です。市内で高い高齢化率が懸念される王越地区の16世帯を対象に、「GPT」と連動した買い物支援アプリを搭載したタブレットを提供。GPTとの対話により選択された商品を、地元企業が提供・運搬するという内容です。

実験に参加した世帯からは、AIの使い勝手について様々な意見が寄せられました。坂出市によると、約16.7%の世帯が「使いやすかった」と回答した一方で、50%の世帯が「時々会話がうまくいかないこともあった」と回答しているとのこと。さらに約70%の世帯が「サービス化を希望する」と回答するなど、精度に課題を残すものの対話AIの利点が浮き彫りとなる結果になりました。

坂出市によると、実験サービスは今後、民間事業者が主体となりサービス化の予定です。対象エリアも拡大予定で、地域全体の生活の質の向上を目指すとしています。

参照チャットGPTで高齢者の買い物支援 実証実験で7割が「サービス化希望」 6月に開始へ 香川・坂出市/KSB NEWS

参照坂出市公式