東芝とネクスコ中日本、学習準備1/100のAIで高速メンテを実現

画像:株式会社東芝より引用

株式会社東芝は2024年4月12日、ネクスコ中日本と共同で実施している高速道路メンテナンスプロジェクトにおいて、画像準備の手間を1/100に削減した「画像異変検知AI」を開発したことを発表しました。

同社が手がける「画像異変検知AI」は、ホットポールと呼ばれる事故の原因となり得る道路上の異常を検出するため、実証実験を行っています。画像認識AIは通常、正確な判断を下すために膨大な学習を必要としますが、同社の「画像異変検知AI」は「すぐ使えるAI」として、判断基準を合理化。学習の手間を従来の約1/100に抑えながら、ネクスコ中日本が管理する高速道路上において84%以上の高い検出率を実現。同時に過検知率を約4%に抑えるなど、高い精度の実証に成功しました。

現在、高速道路のメンテナンスは、日常点検とパトロール車による目視で行われ、人手や管理コストが課題となっていました。「画像異変検知AI」を搭載したパトロール車では、検出にかかるフローが効率化される上に、コスト削減やリスクの低減も期待されます。将来的な実用化に向け、開発を加速化する見通しです。

参照高速道路の安全走行を東芝のAIがサポート! ~NEXCO中日本と東芝が導く、安心・安全な社会