日本科学未来館は2024年4月18日より、スーツケース型の自律型ナビゲーションロボット「AIスーツケース」の実証実験を、一般ユーザーを対象に実施すると発表しました。
「AIスーツケース」は視覚障害者の移動支援を目的に開発されたロボットです。外観は一般的なスーツケースと変わりませんが、内部には障害物認識のために自動運転車などに搭載されるLiDARセンサーやRGB-Dカメラを搭載。さらにAI処理やゲーミング用途などに用いられるグラフィックカードで情報を処理することで、安全な進行方向へのナビゲートを可能にしています。
進行ルートは専用スマートフォン用アプリによる指定する方式です。画面タッチだけでなく、音声入力にも対応しており、視覚障がい者自身による決定可能。移動や停止はスーツケースに附属したグリップを握るだけで制御するため、誰でも簡単に操作できます。
実験は予め設定された常設展を移動するツアーとユーザーが移動ルートを任意で決定する自由選択ツアーの2種類が用意されています。視覚障がい者だけでなく一般来館者も参加可能。期間中は休館日を除き毎日開催予定で、3階総合案内横の「AIスーツケース・ステーション」にて申込できます。