東北電力株式会社は2024年3月22日、宮城交通株式会社、株式会社EVモーターズ・ジャパン、Eneliver株式会社の4社による、寒冷地域におけるEVバスの導入拡大を目指した共同実証実験を開始すると発表しました。

電気自動車（BEV）は一般的に、二酸化炭素の排出がなく、クリーンエネルギーであり、静音性や走行性能が優れているなどの利点を持つ車両です。しかしながら、充電時時間を要するほか、一定速度以上の走行や寒冷環境下における電池消費の増加が課題として指摘されており、本格導入をためらう企業も少なくないとされています。

4社は実証実験で、指摘される課題に対応する情報を収集し技術的対処を試みます。投入されるのはEVモーターズ・ジャパン製のEVバス2台で、宮城交通が運行を担当。電費効率を最適化するEneliver開発のエネルギーマネジメントシステム（Eneliver Cloud）やEVモーターズ・ジャパンとの通信試験を実施。得られた走行および充電データを分析し、東北電力による最適な電力プランの提案や寒冷地での電池性能の低下に強いEVバスの開発を試みます。

4社は、共同実証実験を通じて、EVバスの寒冷地における導入拡大と、環境に優しい移動手段の実現を目標に掲げています。

参照宮城県における寒冷地でのＥＶバスの導入拡大に向けた共同実証実験について/東北電力株式会社