日野自動車株式会社と株式会社大林組はこのほど、岐阜県加茂郡の新丸山ダムにて、自動運転レベル4相当の自動運転ダンプカーを取り入れたデジタルトランスフォーメーション（DX）施工実証実験を公表しました。

日野自動車と大林組は、過去にも建設現場における自動自律建機と自動運転ダンプの実用化を目指し実験を手掛けています。二度目の実証実験となる今回の内容は、日野自動車が開発した大型トラック「日野プロフィア」に自動運転技術を搭載した実験車両を、有人運転建機と有人運転ダンプとともにシステム管制するというもの。

管制システムには、大林組が開発した複数台の建設機械が連動して協調運転するよう制御する「建機フリートマネジメントシステム」を導入し、建築物を建てるために必要な盛土工事を、計画から品質管理まで全自動化するという内容です。

実験は2023年12月までの約4か月間にわたり行われました。実験中、自動運転ダンプカーは日々変化する現場の不整地にも関わらず、前後進、自動ダンプアップやダウン等のオペレーションの実行を確認。さらに前回実験から強化された車両の自己位置把握や走行安全機能による、自動経路生成や他車両との協調検証も実施されました。両社は実験結果を踏まえて、無人化施工を目標に実装を目指すとしています。

参照日野と大林組、新丸山ダムにおける自動自律建機等と自動運転ダンプトラックのDX施工（※1）に向けた実証実験を実施/日野自動車株式会社