1つのシステムで複数のドローンを同時に制御、DID地区初の実験

愛知県はこのほど、県豊川市にある人口集中地区(DID地区)内で、1つの運行システムで複数のドローンをレベル4環境で同時に操作する、全国初の実証実験に成功しました。

実験の内容自体は、ドローンが医薬品を搬送するというシンプルなものです。ただし、運行ルートはゴミ処理場のアクアクリーン佐奈川を拠点に「450m離れたサーラ物流」および「900m離れた藤澤フラウエンクリニク」の2か所を設定。KDDIスマートドローンが開発した制御システムを用いてレベル4環境下で2台のドローンが同時に制御、運搬するという、DID地区で全国初の高度な実験となりました。

ドローンにはいくつかの飛行レベルがありますが、レベル4は有人地域を補助者なしの目視外飛行する高度な段階です。物流に求められる主要な技術段階となる見通しですが、実験成功によりドローンの社会実装に1歩踏み出した形です。

愛知県の担当者は将来的に、「1つのシステムで20台のドローンを同時に制御する体制も目指す」とコメント。ドローン物流の実用化に向けた更なる実験が期待されます。

参照全国初の人口集中地区でのドローン実証実験/東愛知新聞