視覚障がい者がより安全に、AIカメラ「seeker」実証実験

福岡県の福祉機器関連事業・株式会社マリスcreative designは2024年3月15日、九州工業大学協力のもと、九州大学や福岡市、UR都市機構などによるFUKUOKA Smart EAST推進コンソーシアムと連携し、視覚障がい者のための歩行アシストAIカメラ「seeker(シーカー)」の実証実験を開始すると明らかにしました。

同社が開発した「seeker」は、頭部に取り付けられたカメラとセンサーで取り込んだ情報をAIが処理することで、危険な状況を検出し使用者に振動で警告するAIデバイスです。クラウドやデータセンターに転送せず、デバイス内で処理できる「エッジコンピューティングAI」を採用することで、レスポンスの高速化を実現しています。

実証実験は、福岡市内の横断歩道などで実施する予定です。同社らはこれまで駅のホームや階段の段差などで危険検知能力をテストしてきましたが、今回は実際に人の往来がある環境で認識能力を検証する計画とのこと。

同社らは得たデータをAIの性能向上に活用し、実用化を目指すと発表しています。

参照福岡市で実証実験を実施します/株式会社マリスcreative design