鴻池組、建設現場遠隔監視ロボット「KOCoRo/心」の実証実験

株式会社鴻池組は2024年1月16日、2025年開催予定の大阪・関西万博の夢州・小催事場工事現場にて、四足歩行型の建設現場監視ロボット「KOCoRo/心」の実証実験を開始しました。

同社が投入した「KOCoRo/心」は、中国Unitree社製のロボット「Unitree B1」をベースにし、制御用デバイスやカメラを搭載したモデルです。「Unitree B1」高い運動性能を誇る四足歩行型のロボットで、最大35度のスロープや最大20cmもの階段を踏破可能。更にロボットが苦手とする不整地でも行動することができるなど、建設現場に対応する能力を有しています。

「KOCoRo/心」の実証実験は、主に工事現場の巡察を目的として行われました。実験内容は、メッシュWi-Fiシステムを使用した遠隔操作や通信環境の確認および建設現場内での動作確認、特定ルートの自動巡回など。「KOCoRo/心」に搭載されたカメラや通信環境は360度映像のリアルタイム配信機能にも対応しており、遠隔操作においても十分な情報伝達が期待されます。

同社は実証実験を通じて得られた知見を元に、さらなる改善と応用を目指すとのこと。四足歩行ロボットの活用によって、労働者の負担軽減と生産性の向上が期待されます。

参照2025年大阪・関西万博工事現場において四足歩行ロボット活用に向けた実証実験を開始/株式会社鴻池組