一般人でも難病推定!京大やIBMなどが難病AI診断「Rare Disease-Finder」公開

日本アイ・ビー・エム株式会社(日本IBM)は2024年2月20日、京都大学大学院医学研究科やRADDAR-J for Society株式会社とともに、AIを活用した難病情報照会アプリケーション「Rare Disease-Finder」を公開しました。

「Rare Disease-Finder」は入力された情報に従い人工知能が該当が推定される難病を表示する一般人向けのサービスです。入力欄は3つあり、思い当たる症状を入力すると、AIが細かな症状を表示。該当するものにチェックを入れるだけで、10,000以上もの希少性の高い難病から、推定されるものを把握できます。

日本IBMらによると、希少・難治性疾患は世界中で人口の6〜8%を占めるものの、罹患数が少ないため、早期診断と治療の難しさが大きな課題となっています。「Rare Disease-Finder」に導入されたAIはこうした問題に対処するため、難病データベースや大量の医学論文を学習しているとのこと。入力情報に基づき診断の難しい難病を表示し、早期の診断や治療開始につながることが期待されます。

なお、日本IBMは医師や研究者向けによりカスタマイズされた「RD-Finder Pro」も公開しています。

参照難病情報照会AIアプリケーションを開発しインターネット上で公開/日本アイ・ビー・エム株式会社