メタバースやAIアバターによる防災訓練、イオンなど5者が実証実験

画像:イオン株式会社より引用

イオン株式会社は2024年2月6日、東北大学や九州大学、いわき市、イオンモール株式会社と協同で、AIやメタバースなどデジタル技術を活用した防災避難訓練および実証実験を、イオンモールいわき小名浜周辺で開始すると明らかにしました。

訓練は、現実の空間に脅威の詳細(津波情報など)や現在時刻など、緊急時に有用な情報を表示する「実空間メタバース」と呼ばれる技術を用いて行われます。カメラや位置情報から現在地や向きなどを特定するVisual Positioning Systemを利用して、避難民の状況に合わせた情報提供を行うとのこと。また、カメラから年齢や表情を取得し、生成AIにより個別に適切な対応を行う、AIアバターも検証する計画です。

避難訓練と実証実験は、太平洋沖で発生した地震による津波を想定して行われます。参加するのは周辺に住む住民や高校生など約70名で、実験後は参加者の意見や行動データを活用し、研究開発や実用化に向け取り組むとのこと。

環境変化による災害増加を懸念する意見は多くあり、被害抑止に期待感が高まっています。

参照生成 AI と実空間メタバースによるデジタル避難訓練と実証実験を実施