名古屋市、AIとセンサーでエスカレーターの立ち止まりを促進

画像:名古屋市より引用

名古屋市はこのほど、人工知能とセンサーを組み合わせた「立ち止まるエスカレーター」の利用を促す警報システムの実証実験の様子を公開しました。

東京や大阪など都市部では、エスカレーターの片側を歩きながら利用する、暗黙のルールが根付いています(山口県や島根県など地方にはありません)。しかし、名古屋市は安全上の理由から「立ち止まって利用する」条例を施行し、左右どちらも「立ち止まって利用する」ことを義務化しました。

実験は改正した条例に基づき、エスカレーターの安全な利用を促すための試みです。市営地下鉄伏見駅のエスカレーターにセンサーと人工知能を連動することで、歩きながらや片側に偏るなどの利用態様を認識。警報や感謝を発したり、協力に感謝を述べることで、正しい利用を促すという内容です。

条例施行や実験は2023年よりはじまりましたが、効果は顕著に出ています。調査によると歩きながらの利用は「約20%(2022年調査)→約7%(2023年調査)」に減少しているとのこと。名古屋市は効果を見て導入を拡大するとしています。

参照名古屋市エスカレーターの安全な利用の促進に関する条例

参照名古屋 AIが呼びかけ“エスカレーター立ち止まって”