AI指紋判定などで捜査効率化に期待、警察庁が実証実験

警察庁は2024年度、犯罪捜査に欠かせない指紋判別にAI技術を取り入れるなど、新技術導入のための実証実験を予定しています。

警察はこれまで、事件現場から指紋が採取されると判別のため、データベースに登録し照合していました。しかし、現場から採取される指紋が全て鮮明なものとは限りません。不鮮明なものである場合、特殊な処理を行うために人の手による膨大な作業が必要でした。

今回実施されるAI指紋判別は、これらを人工知能に任せ効率化しようという試みです。AIが持つ膨大な学習データを利用して、不鮮明な指紋を鮮明にしたり、判定に必要な特徴を抽出する作業などをAIが処理。もちろん、最終的な判断は人間が行う予定です。

同事業は2023年度に提出された概算要求から計画されていた事業です。警察はほかに警察官が身に着けられる小型カメラや電磁波センサーにより留置者の呼吸や脈拍数を計測するシステムなども実施予定。活動の迅速化や効率化を図るとしています。

参照警察庁 AI指紋判別の実証実験など 技術導入に複数の事業実施へ

参照令和5年度概算要求書及び政策評価調書等について