三豊市が市民向けGPTの実装を断念、正答率94.1%も目標届かず

画像:三豊市より引用

香川県三豊市は2023年12月14日までに、東京大学大学院工学系研究科と協力して実施していた「ChatGPT」を利用したゴミ出し案内実証実験について、成果が目標精度に達しなかったとして正式導入を断念しました。

三豊市が実施していたのは、市内のゴミ出し案内の応対を「ChatGPT」に任せるというものです。「ChatGPT」の提供元であるOpenAI社はAPIサービスを提供しており、市はこれを公式ウェブサイトのチャットBOTとして取り入れることで、市民向けサービスを提供していました。

実験は合計2回に渡り行われました。2023年6月~7月に実施された1回目の実験では、正答率62.5%と低調(GPT3.5)でしたが、バージョンアップ(GPT4.0)を経て2023年10月~2023年12月に実施した2回目の実験では、94.1%という高い正答率を記録。しかし、三豊市が設定していた正答率99%には届かなかったため実装を断念しました。

なお、三豊市は実装を断念したものの、「市民サービスの向上のためにChatGPTが活用できるか否かを探ってまいります」とコメントしています。

参照「チャットGPTを利用したごみ出し案内」本格導入について