一般道を制限速度で自動走行、WILLERなどが愛知県で実証実験

画像:愛知県より引用

愛知県で2023年12月12日、名古屋市中心エリアの公道にて「周囲の走行速度に合わせた」自動運転車両による走行実証実験が行われました。

実験は高速バスの運行や自動運転事業を手掛けるWILLER株式会社が中心となり、名鉄バス、イオンタウン、名古屋工業大学協力のもと行われているものです。実験に投入された車両はイスラエル・モービルアイ社の日本法人から提供されたもので、11台のカメラや一般車両から収集したデータに基づいた認識など、自動運転車に求められる多数の能力を備えています。

実験はイオンタウン千種~白川公園付近の往復約5.1kmの一般道で行われました。該当エリアの交通量は非常に多く、周囲の流れに沿う能力が必要ですが、提供された車両は終始時速約50km/hでの走行に成功。安全のためドライバーが搭乗してはいるものの、今後の実験を通して加速や減速はもちろん、車線変更などの検証が予定されています。

自動運転車による実験は全国各地で多数の組織が挑戦しています。しかし、その内容は低速であったり、敷地内であるなどが大半です。情報によると、一般道にて制限速度で走行する例はなく、今回の実験が日本国内初の試みになるものと見られます。

参照名古屋市内において自動運転の社会実装を見据えた実証実験を実施します